腎細胞がんを公表したおぎやはぎの小木博明(左)。自他ともに認める健康オタクだ(c)朝日新聞社
腎細胞がんを公表したおぎやはぎの小木博明(左)。自他ともに認める健康オタクだ(c)朝日新聞社
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(イラスト/寺平京子)※週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」より 『手術数でわかるいい病院2020』では、腎がんの手術数の多い病院をランキングにして掲載。ランキングの一部は特設サイトで無料公開中。「手術数でわかるいい病院」https://dot.asahi.com/goodhospital/
(イラスト/寺平京子)※週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」より 『手術数でわかるいい病院2020』では、腎がんの手術数の多い病院をランキングにして掲載。ランキングの一部は特設サイトで無料公開中。「手術数でわかるいい病院」https://dot.asahi.com/goodhospital/

 お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明(48)が、腎細胞がん(ステージ1)により、17日から入院し、治療に専念することを所属事務所のホームページ上で発表した。自他ともに認める「健康オタク」の小木。頭痛の治療で入院した際に検査を受けたところ、腎細胞がんが見つかったという。

【イラストで説明】おぎやはぎ小木が受けると思われる手術の方法とは?

 腎臓にできるがんは、約9割を腎細胞がんが占め、60代前後の男性に多い。一般的に「腎がん」は腎細胞がんを指す。自覚症状としては、血尿、腹部のしこり、脇腹の痛みの3つが代表的で、症状が出たときには進行していることが少なくない。がんが小さい場合の治療法は、腎機能を温存できる部分切除術が主流となりつつある。腎がんの専門医に取材した週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」の記事から一部抜粋して紹介する。

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 腎がん手術では、がんができた側の腎臓を全摘する腎全摘除術、あるいは、がんのある部分を取り除く腎部分切除術がおこなわれる。がんの大きさが4センチ未満の場合は部分切除が勧められている。がんの場所や性質によって、全摘でも部分切除でも予後が変わらないと判断される場合は、4~7センチ以下でも部分切除を選択することがある。

 部分切除は腎臓の正常な部分を残して機能を温存できることから、全摘に比べて、術後、CKD(慢性腎臓病)や心血管障害、脳血管障害などのリスクが低く抑えられる。加えて、人間ドックなどで4センチ未満の早期で発見される腎がんが増えたこともあり、部分切除は増加傾向にある。縫合などの手技は技術的には難しいとされる。

 全摘と部分切除の数のバランスがとれた病院がいいだろう。早期がんに対する部分切除の技術の高さに加え、進行がんに対する全摘症例も手がけていることになる。

 術式は、全摘で開腹手術・腹腔鏡手術が、部分切除ではこの二つに、2016年に保険適用になった手術支援ロボット「ダビンチ」による手術がある。ロボット手術は器具(鉗子)の可動域が広く、3D画像が鮮明であることなどから、腹腔鏡では難しいとされたがんに対しても、部分切除をおこなうようになってきた。

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お腹を大きく開かずにすむロボット手術とは