親子でYouTubeに動画投稿を始めてから6年以上になります。2歳の頃から出演していた息子も8歳になり、先日、YouTubeへの出演を卒業しました。

【写真】夫婦で出演して「ファミリー系YouTuber」としても年収1億円を稼いでいるのはこの人

 これまで子供をYouTubeに顔出しで出演させることについては、さまざまなご意見をいただきました。実際、6年間子供をYouTubeに出演させた私が、「YouTube出演が子供の負担になりうる」と思ったことは3点あります。

 1点目は、知らない人に顔や名前を知られることです。大人でもそうですが、街で知らない人に声をかけられるのは、ストレスや不安要素となります。この点は最も懸念していたため、息子や私という演者にファンをつけるのではなく、動画のコンテンツにファンをつけるための運営を心がけてきました。チャンネルに登録している子供たちの多くは、「こうちゃん」「なーちゃん」を見たいのではなく、「虫」「サメ」「恐竜」「寸劇」などの動画の内容のファンです。そうした試みが功を奏したのか、登録者が200万人を超えても、街中で声をかけられることはめったにありませんし、ストーカーやいたずらや身の危険を感じることもありませんでした。

 2点目は、時間的な負担です。YouTubeの撮影には、それなりに時間がかかります。寸劇や商品レビューや実験の撮影は、手際よく行っても1本撮影するのに子供の出演部分だけで15~20分かかります。撮影自体は1~2時間かかります。投稿頻度が高いと、撮影する本数も増え、時間の拘束も増えます。幼稚園児であれば午後に撮影も可能ですが、小学校に入るとスケジュールの管理が難しくなります。休日に3~4本まとめて撮影する場合、子供の拘束時間は増えます。とくに習い事や友達との遊びがYouTubeの撮影により制限される事態が起こります。

 演者にファンをつけない運営方針だと、頻繁な投稿をする必要もないので、私の場合は月1~3本、夏休みだけ月に5~6本という投稿頻度でした。できるだけ息子の日常にYouTubeが干渉しないようにしました。その代わり、出す動画はヒットが必須でした。演者にファンがついていると、「〇〇ちゃんが出てるから!」という理由で視聴者は再生するので、何をやっても再生されます。ファンレターを読むだけだったり、おしゃべりするだけの動画でも再生されるので、何げない普段の様子で動画になる状態なら、撮影の負担は大きくないのかもしれません。

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なーちゃん

なーちゃん

なーちゃん/二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男・こうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。登録者数209万人、総再生回数13億回(2019年10月時点)を誇る。

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