ただ、私はそのパフォーマンスをどれだけの期間、持続できるかという点はわからない。

 日本高野連と日本野球機構(NPB)は「プロ志望高校生合同練習会」を8月29、30日に甲子園、9月5、6日に東京ドームで行うと発表した。日本高野連に登録し、プロ野球志望届を提出した3年生が対象で、プロ野球のスカウトら関係者に加え、大学野球や社会人野球、独立リーグの関係者も視察するという。

 その日限りで何が見えるかと言ったら、断片的であろう。日々の練習への取り組みや向上心を含めた性格的な把握まで、プロのスカウトは相当難しい判断となりそうだ。まして、元から評価の高い選手はこの合同練習会に出る必要はない。

 新型コロナウイルスの影響で、練習量も各都道府県で差もある。今年のドラフト会議は10月26日。他球団の思惑を見ながら指名するのではなく、各球団のビジョンと覚悟が問われるドラフト会議となりそうだ。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2020年8月28日号

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