料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「冷やし三色ぜんざい」。
【「冷やし三色ぜんざい」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
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暑い日が続くと、ついつい食べたくなるのが冷やし三色ぜんざい。
白玉粉に桃色の着色料を練りこんで淡い桃色のお団子を作ってもいいのですが、わざわざ着色料を買うのはもったいないと言う方もいらっしゃるかもしれません。ですので今回は桃色のお団子ではなく、家にいつもあるようなきな粉をお使いいただければと思います。
真っ白な白玉、きな粉入り白玉、抹茶入り白玉、それぞれよく練りこんでください。鍋に湯を沸かし、白玉がポワンッと浮き上がってきたら1分ほど浮かせて冷水に取り冷まします。次に小鍋につぶあんを入れ、冷水で溶きのばしましょう。器に細かく砕いた氷とつぶあん、3色の白玉をのせてください。この上品なひんやり感がたまりません。
ぜんざいにも楽しみ方がいろいろあって、白玉にゆずハチミツを少しかけるだけでも味わいが広がります。ぜんざいと小さじでくりぬいたスイカを一緒に食べても乙ですよ。ちょっとしゃれて気が利いているでしょ?
(構成/赤根千鶴子)
■冷やし三色ぜんざい
【材料】(2~3人分)白玉粉50g、水50ml、きな粉小さじ1/2、抹茶小さじ1/2、つぶあん200g、冷水100ml、氷適量
【作り方】(1)ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ加え、耳たぶくらいの硬さにこねる。3等分にし、きな粉、抹茶を加え3色にする。各色5~6個ぐらいになるように丸めていく。(2)鍋に湯を沸かし、(1)を加え、白玉が浮き上がってきたら1分ほど浮かせてから冷水(分量外)に取り冷ます。(3)小鍋につぶあんを入れ、冷水で溶きのばす。器に細かく砕いた氷と(3)のつぶあん、(1)の3色の白玉をのせる。
【ワンポイントアドバイス】白玉粉は3等分にし、そのままの白色、きな粉色、抹茶色の3色に丸める。
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
※週刊朝日 2020年8月28日号