「いくらすぐれた技術でも、使い勝手が悪い車には乗りたくないもの。何より手術支援ロボットは医療機器ですから、患者さんの安全性と術者の操作性を第一に考えなければいけません。技術者と私たち医療者がひざをつき合わせて改良を繰り返しました」
例えば、鉗子(かんし)などを付けて手術をするアームは、人間の腕に近いサイズにした。これにより助手や手術看護師の作業スペースが広くとれるようになった。また、人の腕に近いしなやかな動きを追求した。
近々、保険適用される見込みで、その後は安全性や有効性の再評価、医師のトレーニングなどをしていく。一例目の手術は11月になる予定だ。(本誌・山内リカ、吉崎洋夫)
※週刊朝日オンライン限定記事