ただし、睡眠や休息が十分でない場合の過度な負荷は脳を疲弊させるだけ。自分の脳の状態や疲労感に応じて、適切な負荷を見つけていくことが大切だ。
脳神経外科医で「おくむらメモリークリニック」(岐阜県岐南町)理事長の奥村歩(あゆみ)医師も言う。
「アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβは、30~40代のころから少しずつ蓄積されていくことがわかっています。30~50代の働き盛りの世代において、どれだけ脳によいことをしてきたか、どれだけ脳に悪いことをしてきたかが、その後の脳に大きな影響をもたらします」
(編集部・野村昌二)
※AERA 2020年9月7日号より抜粋