――ただ、菅さんは元々ポスト安倍候補として各種世論調査でも名前が挙がっていました。残念ながら野田さんは、小泉進次郎さんや河野太郎さんといった比較的若手のポスト安倍候補に比べても、世間の期待が高まっていません。

 私が女性議員である、ということが一つの原因ではあると思います。大変残念なことだけど、女性ということでアンダーエスティメイト(過小評価)される、一段低く見られてしまう。それを打破するのが私の目標でもあります。メディアへの露出が足りていない、という面もあるとは思いますが、それでも一定の人々が常に首相候補として支持して下さっていることは大変ありがたく感じています。

──なぜ首相を目指すのですか。

 小泉純一郎さんの郵政民営化でわかるように、トップになれば自身の持論を実現できる。私にとってそれは少子化対策です。少子化は日本が抱えるあらゆる問題の原因です。経済への影響はもちろん、若年層が減れば防衛にも懸念が出る。福祉の担い手が足りなくなる。教育だって劣化してしまう。大人最優先から子ども最優先の日本にする必要があるんです。ただ、これを本気でやろうとすると大人が持っている既得権益を侵すことになり必ず反発が起きます。トップにならなければやれない仕事だと考えています。

 また、社会で一番弱い立場の子どもを大切にすることで、次に弱い立場である女性も救うことができます。あのアメリカでさえ、女性は大統領になれなかった。女性だというだけでアンダーエスティメイトされてしまう現状を打破するには、まず子ども最優先ということです。

(編集部・上栗崇)

AERA 2020年9月14日号抜粋、一部加筆

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