料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ゴーヤの和え物」。
【「ゴーヤの和え物」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
* * *
別名「ニガウリ」と呼ばれるゴーヤはビタミンCや食物繊維が豊富。「でも苦みがちょっと……」という方もいらっしゃいますよね。そんな方にもぜひお試しいただきたいのがこちら。
ゴーヤはきれいに水洗いして、縦半分に切ります。種を白いワタごとスプーンでこそげ取り、5mm厚に切ってください。そしてここからがポイント──ゴーヤをボウルに入れて全体に塩を振り、手でもみ込みます。10分ほど置くと水気が出てくるので、よく絞ってください。こうすると苦みが逃げて食べやすくなるんです。
次にゴマ油でゴーヤの歯応えが残る程度に軽く炒めます。油で炒めると、さらに苦みがマイルドになりますよ。もしも苦みがお好きな方は、塩もみして水気を絞り、そのまま香味野菜や炒りゴマと一緒に和えてお楽しみください。
ニンニクやショウガ、大葉など薬味が利いたこちらのおつまみ。キリッと冷えたビールのお供に箸が進みそうです。
(構成/沖村かなみ)
■ゴーヤの和え物
【材料】(2人分)ゴーヤ1/2本、ショウガ・ニンニク(すりおろし)各大さじ1弱、ミョウガ1個、大葉5枚、ゴマ油大さじ1、塩小さじ1(塩もみ用)、塩・胡椒各少々、炒りゴマ少々
【作り方】作り方(1)ゴーヤは縦半分に切り、種を白いワタごと取り除き5mm厚に切る。塩を振ってもみ込み、10分ほど置いて水気をよく絞る。(2)フライパンにゴマ油を入れて中火にかける。ゴーヤを入れて軽く炒め、塩・胡椒を少々振り、容器に移して冷ます。(3)ボウルにショウガとニンニク、(2)を加え、千切りにしたミョウガと大葉、炒りゴマを加えて和える。
【ワンポイントアドバイス】5mm厚に切ったゴーヤは塩を振ってもみ込むと水分が出て苦みが和らぐ。
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
※週刊朝日 2020年9月18日号