――いろんな選手の名前がスラスラ出てきますね。

岸本 ボクシングも大橋(秀行)とかレパード玉が出ていた時代から好きで、その後は勇利アルバチャコフと畑山(隆則)、畑山とリック吉村の試合とかスゴい試合でしたよね。あれには結構震えました。あともちろん坂本(博之)も好きでした。(ドヴォルザークの)『新世界』で入場してきて。

――思っていた以上にお好きなようですね。実際にご自身でやることはなかったのですか?

岸本 1回先輩と地元のボクシングジムへ行ったことがあるんですけど、2日か1日坊主で終わりました(笑)。でも、見るのは好きで今でもずっと見ています。ONEも毎回見てますし、最初両国でやった時(19年3月)も観に行きました。

――コロナ禍で何かと大変な現在ですが、その中でスポンサーをしようと思ったのはどうでしてでしょうか。

岸本 いまサッカーチーム(北海道コンサドーレ札幌)のスポンサーをやらせてもらっていますけど、これは一つは「地域密着」という観点です。今回の格闘技というのは世代であったりそういうセグメントに密着したいというところで、男性はカレーパンや総菜系のパンが好きだし、格闘技と合うと思ってます。ONE Championshipは礼儀や格式を重んじる姿勢がいいなと思ったし、アジアで非常に人気なのも知っていたので、うちもコロナで開店が延びてますけど、中国で6店舗、バンコクが進行中、ミャンマーでもやっていて、ONEのそういうスケールの大きさや挑戦するというところに経営者として共感を覚えたところもあります。

――アジアを中心に展開するONEに親和性を感じるところがあったと。

岸本 やっぱりありました。僕は“無駄なことが最高の必要なこと”って考えていて、僕がやってることって付加価値をつけることなんです。付加価値って、別につける必要がないと言えばない訳ですけど、そこで喜びを提供できる。だから美味しいパンは当然のこととして、店名であったり内装だったりデザイだったり僕のファッションであったり、付加価値をつけるというのは常に考えています。カレーパンは十分身近に感じますけど、専門店って意外とないんです。だからもっともっと増えていいはずだし、専門店が増えればいろんな需要が生まれる。カレーパンの価値をもっと高めたいという思いがあって、今回やらせてもらいました。

暮らしとモノ班 for promotion
ヒッピー、ディスコ、パンク…70年代ファションのリバイバル熱が冷めない今
次のページ
カレーパンと格闘技に共通点?