■「操れる感」得るまで最初2年間はつらかった

 もう一つ長年続けているのが、「所属バンドがカナダでライブをすることになり、MC対策として始めた」というオンライン英会話だ。レッスンは英語日記を添削してもらう場であり、覚えたフレーズを試す場でもある。初めは思うように話せずつらかったが、2年ほど経ったころから、楽しさが勝るようになったという。 

「新しいことを覚える過程で経験する、『完璧じゃないけれどなんとかできそう』という感覚。僕はこれを『操れる感』 と呼んでいるのですが、英語学習もこれが得られるところまで頑張れば、そこからはお楽しみコース。今は英語の世界で過ごす時間が、楽しくてたまりません」

新井リオ(あらい・りお)
イラストレーター、ミュージシャン。大学在学中から「自分は英語で何を話したいのか」を徹底的に考え抜き、お金をかけずに独学で英語を話せるようになった

(文/木下昌子)

※『AERA English (アエラ・イングリッシュ) 2020 Autumn & Winter』より

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