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怒るというより「虐める」に近いほど子供を叱りつけてしまうと落ち込む、3人の子育てに奮闘中の38歳母親。自分は性格破綻者なのかと自己嫌悪に陥る相談者に、鴻上尚史が「怒ることでは、子供は成長しない」と答えた意図は?
【相談82】子どもを叱り過ぎてしまい、怒るというか、むしろ「虐めている」に近い状況のときがあります(38歳 女性 ハルコ)
鴻上さん、はじめまして。38歳専業主婦のハルコと言います。いつも楽しく記事を読ませてもらっています。
私もどうしたらいいか分からなくて、相談させていただきました。
私は専業主婦をしており、7歳、5歳、1歳の三人の可愛い息子たちにも恵まれて、毎日家事育児に奔走しております。私の悩みは、子どもを叱り過ぎてしまうことです。それはもはや叱るというか、怒るというか、むしろ「虐めている」に近い状況のときがあります。
もちろん初めは子どもが悪くて、私が注意しても改善されず、というところから始まるのですが、私がなかなか気分が変えられないのか、いつまでもネチネチと嫌みを言い続けてしまいます。
タチの悪いことに、長男を叱るときには、次男に「そうよなぁ?」と仲間にするように言葉をかけてしまいます。
次男を叱るときには、長男を仲間にするように。これでは暗にお友達の虐め方を教えているようなものです。
叱ってもいいという免罪符を手に入れ、子どもが泣いてもわめいても、大声で罵倒したりグチグチと嫌みを言い続けたり、本当にロクでもない母親だと思いますが、そのときには自分が止められません。
子どもたちは私が大好きで、私が怒り狂っているときには「おかあさん! だいすき!」と泣きながら言ってきます。私は、自分がどんなに罵倒しても、子どもたちからは嫌われないと思っているのか、「今は大好きとか、関係ない!!」などと、信じられないようなことを言ってしまいます。
冷静になって、あとから深く反省して、「さっきはごめんね。お母さん、叱り過ぎたね」と言いながら抱きしめるのですが、その姿はまるで、DV夫のようだと落ち込みます。
主人は仕事が忙しく、平日はほぼ私が家事育児を担っていますが、休日には協力してくれますし、私が頼れる実家・義実家も近くにあります。私も主人も温かい家庭で愛情いっぱいに育てられました。