夫の懐事情は厳しくなるばかりだ。写真はイメージ。(写真/PIXTA)
夫の懐事情は厳しくなるばかりだ。写真はイメージ。(写真/PIXTA)
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「夫に渡している小遣いは月に2万円です。もちろん、昼食代もそこから払ってもらいます。夫は優柔不断なので、金額は私が決めました。夫も納得しているはずです」

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 都内に住む介護職員の森本美和さん(仮名・44歳)は、結婚7年目。夫は40代で、5歳と3歳の子どもがいる。夫婦共働きで、世帯収入は600万円ほどあるようなので、決して“貧困家庭”ではない。

 森本さんは不動産を持つことには不安を感じており、自宅は生活スタイルの変化に合わせて、賃貸で借りることに決めているという。今の家賃は約10万円で、家計に占める割合が大きいことも、夫の小遣いを抑えている理由の1つのようだ。

 月の小遣いが2万円で昼食代も含まれているとなると、500円のワンコインランチで22日間やりくりしたとしても、9000円しか残らない。そのお金を夫は何に使っているのだろうか。

「たぶん電子書籍の購入に使っていると思います。子供が寝た後に読んでいる姿をよく見るので。ただ、本音としては、フリマアプリで売却できる紙の本を購入してほしいですけどね」

 森本さんは、夫の小遣いの使い方に不満があるようだ。使い終わったら売ったり、再活用できたりするものを買って、もっと無駄を減らしたいのが本音だという。

「夫は昔から安いものを何となく買うタイプなんです。たとえば、100円ショップで買ってくる便利アイテム。ほとんどが『あったら便利かもしれない』程度のシロモノなので、すぐに使わずにどこかにいってしまう。私からすると無駄な買い物にしかみえないんです。もっと家族のために使ってほしいですね」

 森本さんの希望としては、ファミリーカーを買い替える資金の一部を小遣いから出してほしいようだ。今乗っている軽自動車は、家族4人では窮屈になってきたので、新車で300万円ほどの車にグレードアップしたいのだという。この相談に対して、夫はイエスともノーとも言わないので、現在は保留中とのこと。もしイエスと言えば、夫の小遣いの一部は確実に吸い上げられるだろうから、明言できないのもわからなくはないのだが……。

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夫は500円でも、妻のランチは1500円以上