同映画が史上最速の興収記録を塗り替えたことで、比較されるのが日本歴代最高の興行収入308億円を記録した『千と千尋の神隠し』だ。淳さんに両作品の共通点や違いを語ってもらった。
「今回の鬼滅は『2回観たい!』と思いました。2回目を観ようと思える映画は、まさに『千と千尋の神隠し』以来です。千と千尋は世界観の描き方が好きで、そこに込められたテーマを読み解きたいという気持ちで、2回目を観に行きました。鬼滅を2回観たいと思うのは、それとは別種の動機です。登場人物たちのセリフが、とにかくストレートに響いてきて。もう一回、声優さんの魂のこもった声と大きなスクリーンで、あのセリフを味わいたいという思いが強い」
映画で特に印象に残ったのは、クライマックスの戦闘後のセリフだという。
「とある行動をする鬼に向かって、炭次郎が叫ぶところです。自分はネットでの誹謗中傷に平気なふりをしていたけど、実際に嫌な思いを抱えていたんだなということにも気づかされました」
淳さんの“鬼滅愛”は、現実世界にも影響を与えている。自身のYouTubeやインスタグラムで、鬼滅のコスプレ動画や画像を投稿。投稿した動画「淳が鬼滅の刃OP【紅蓮華】コスプレで実写化してみた」は、再生回数が81万回を突破するなど、あふれる“鬼滅愛”が多くの人の支持を集めている。また、インスタグラムの投稿には、4歳の長女と仲睦まじく写ったコスプレ写真も。父娘で鬼滅を楽しんでいる様子がうかがえる。
「長女は、僕のYouTubeを観て鬼滅が好きになり、LiSAさんが歌うアニメ主題歌の『紅蓮華』をずっと歌っています。(長女の)お気に入りのキャラは、炭治郎の妹・禰豆子。でも、まだ幼いので、鬼がとにかく嫌い。禰豆子のことを知りたいと言うのでアニメを観せるのですが、鬼が出ると嫌がります。『禰豆子も鬼なんだよ』と教えてあげると、不思議そうな顔をしていますね。あとは、妻も鬼滅にハマりました。妻は娘とは真逆で、鬼のボス・鬼舞辻無惨のファンです。鬼滅が家族のコミュニケーションツールのひとつになっています」