3日に投票が行われたアメリカ大統領選挙。そこから毎日報じられる日本のメディア大統領選の扱い方見て、お笑い芸人・カンニング竹山さんはウンザリしながらもいろいろと考えたところがあるという。
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アメリカ大統領選挙の投票日以降、この1週間はほとんど大統領選の話題だけですよね。これだけ話題として取り上げられても、アメリカと日本の政治の違いもあるし、国の違いもあるから、日本の感覚では置き換えられないと思うんですよ。もちろん、大統領制というのと議員内閣制という違いもあるし。アメリカって改めて思うと、州は、ひとつひとつの国みたいで、それが集まったもの。連邦じゃないですか。それがあからさまになったというか、ちゃんとわかった。元々わかってはいたけどまざまざと見せつけられたというか。アメリカは州なんだなということは、ものすごくよくわかりましたよね。
トランプかバイデンかって騒いでいたのも日本のメディアって、ずっとトランプが悪者扱いだったじゃないですか。前の選挙のときからずっと。でも、日本では悪者扱いされているトランプに今回あれだけの票が入っているということは、バイデンが過半数を超えて勝利宣言をしていますけど、トランプの獲得した票も過去最高なわけですよね。
このことだけを見ていても、日本のメディアは報道の仕方をもっとちゃんと考えて踏み込んでやらないと、アメリカの真実が伝わっていない感じがしたんですよ。日本のメディアは、バイデン派とは言わずともトランプけしからんという人たちをたくさん起用する。トランプけしからんという報道の仕方は、いかにも日本らしいというか、仮面ライダー理論でもウルトラマン理論でもいいけど、敵がいてそして正義があるみたいな方法。果たして、このアメリカの大統領選挙を本当に知るというのであれば、それでよかったのかなとすごく思ったんですよね。トランプ派だバイデン派だというのは一旦どけておいても。