ワイドショーでも我々タレントみたいなのが、トランプだバイデンだ、どっちが勝ったとかわぁーわぁー騒いでいる報じ方を批判する人もいるんですけど、でも、選挙ってこういうことじゃない? 日本の選挙もこうなっていかないといけないんじゃない? とも思ったんですよ。報道でインテリ層だけが、どちらが勝っただの負けただの話すのではなくて、タレントたちも表で「俺、自民!」とか「立憲、勝つぞ!」とかもっと言えるようになると選挙戦は面白くなる。アメリカ大統領選ってアメリカ国内ではそんな感じでやっているわけだから、そういうやりかたも日本でもアリなのではと個人的には考えた。
アメリカと日本では政治の成り立ちが違うにしても、これから日本の選挙では出口調査を一切止めてはどうか? それによって、テレビを見ながらどっちが勝っただの負けただのとなって、すぐに選挙結果は出ない。日本は、選挙特番が始まると同時に選挙結果が出てしまうじゃないですか。午後8時に投票が終わって開票します、そこからどっちだどっちだとなったほうが、結果、次の選挙の投票率が上がるんじゃないかと思うんです。テレビの選挙特番もやっているけど、もっと有権者の国民と距離が縮まるようにタレントが勝っただの負けただの言い合うようなことをすると、今後の投票率は上がるのではないか。
今回アメリカの大統領選挙を見て分断していることは心配ですけど、日本の選挙の報じ方のことを考えましたよね。選挙や政治に関心を持たせるという意味でもね。日本のメディアで毎日どの番組でもずっとアメリカ大統領選を取り上げていて、よくよく考えると、コレなんなんだ? ってところもある(笑)。世界のリーダーだし日本人も気になるけど、なんでアメリカのことでこれだけ日本で毎日騒いでんだろう……。
■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。竹山報道局は、ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録