下記のストレッチを毎日5回繰り返し、それを2カ月以上継続することで体に変化が出てくるというから、ぜひトライしてみてほしい。

『ビジュアル版 自律神経の整え方』(柿澤健太郎著、彩図社)から。モデル・家泉美希、撮影・神取知華子(週刊朝日 2023年2月10日号より)
『ビジュアル版 自律神経の整え方』(柿澤健太郎著、彩図社)から。モデル・家泉美希、撮影・神取知華子(週刊朝日 2023年2月10日号より)
『ビジュアル版 自律神経の整え方』(柿澤健太郎著、彩図社)から。モデル・家泉美希、撮影・神取知華子(週刊朝日 2023年2月10日号より)
『ビジュアル版 自律神経の整え方』(柿澤健太郎著、彩図社)から。モデル・家泉美希、撮影・神取知華子(週刊朝日 2023年2月10日号より)

 3年間に及ぶコロナ禍の中、警戒心を高めることが求められる生活が続く。交感神経が高まりよく眠れない、という人も多いのではないだろうか。ただ、柿澤氏も前出の小林教授もともに、自律神経を整える上での睡眠の大切さを強調する。

「睡眠は身体のリズムをつくる上で重要な働きがあります。日中の活動時間は主に交感神経が働き、夜間の睡眠中は副交感神経が優位となって体と脳を休息状態にします。睡眠時間が短いと交感神経が優位な時間が長くなり、おのずと脳の休息時間が減ることになります」(柿澤氏)

 個人差はあるものの、7~8時間の睡眠時間を確保することが推奨されるという。また、起床後に日光を浴びるなどしてしっかり目覚めることで日中は交感神経を優位にし、体のリズムを整えることも大切だ。

 もっとも、気を付けているつもりでも、どうしても体調には波があるものだ。体の不調を感じるときは、自律神経が弱っていることを示すサインかもしれない。

「体から出ている不調のサインを敏感に感じて、しっかり休息をとって、自律神経を整えることに目を向けてもらいたいです。自分の体を大切にしてあげることは、人生にも通じることなので、自分を大事に見つめてあげてください」(同)

 名前は知っていても、案外、実態が知られていない自律神経。健やかな心と健やかな体をどう作っていくか、「あきらめ」の精神で一人ひとりが考える時代かもしれない。(本誌・村上新太郎)

週刊朝日  2023年2月10日号

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