■二児の父親となったヨン様の今は…

 その影響力の強さから、韓国と日本の懸け橋の象徴となっていったヨン様だが、その真摯な姿勢が表れていた出来事のひとつが、自著『韓国の美をたどる旅』(09年)の出版だ。

「韓国の伝統文化を伝えたいと、ヨン様自らが工房やお寺など約40カ所を1年がかりで回り体験取材。学術的な文体で、深い考察には彼の生真面目な性格が表れていました」(前出の女性週刊誌の編集者)。

 社会貢献にも熱心で、04年の新潟中越地震の際は3千万円、11年の東日本大震災の際には10億ウォン(約7,300万円)を寄付。また、来日スケジュールの合間に病院を極秘訪問し、新生児用の医療機材を寄付するなど、その慈善家として活動は韓流全体のイメージアップにも貢献した。

 俳優としては寡作で、『冬のソナタ』以降に出演したのは映画『スキャンダル』(03年)、『四月の雪』(05年)と、ドラマ『太王四神記』(07年)。特別出演に留まったドラマ『ドリームハイ』(11年)を最後に休業状態だ。

 私生活では早くから実業家としての才能を発揮し、06年に共同出資者の一人として芸能事務所キーイーストを設立。18年にその株をSMエンタテインメント売却し、代わりにSMの主要株主となり、最近はeスポーツといったIT系企業を中心に投資家としての手腕を振るっている。

 また、15年にガールズグループ出身で女優のパク・スジンと13歳の年の差婚。16年に長男、18年に長女が生まれ二児の父親となった。

結婚後は公の場にほとんど登場せず、動くヨン様を見たのは16年の黒柳徹子の特番にVTR出演したのが最後。唯一のSNSであるインスタグラムも最後の更新が17年で止まったまま。けれど誕生日といった記念日には読んでくれないのは承知の上でコメントを書いてしまう(笑)」(前出の50歳の女性)

 このように表舞台からは去ったものの、第4次韓流ブームにもヨン様の影響力が見て取れるとライターの望月さんは語る。

「ヨン様が育て上げたキム・スヒョンとパク・ソジュンは、それぞれ主演作『サイコだけど大丈夫』『梨泰院クラス』で見事な演技を見せ、第4次韓流ブームの中核を担った。また、NiziUのプロデューサー、J.Y.Parkとは過去ドラマ制作会社を共に起ち上げた旧知の仲。ブームの渦中にいたころから、冷静な目を持っていて浮かれたところがない人という印象だったが、先見の明があるという意味でもやはり特別な人なんだと改めて感じます」

 ブームを次世代に受け継ぐヨン様、おそるべし! ヨン様は12月に3年ぶりにインスタグラムに写真をアップしたことが話題となったが、ヨン様再来し第5次ブームが来るか!?

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