女性の場合、広報職から異業種への転職だ。それでも、年収は80万円ほどアップした。
「PR代理店では、当初はメディア側の窓口、その後クライアントのPR施策のプランニングや新規提案を担当しました。メディア側とクライアント側両方の視点を持てていたことも採用につながったのだと思います」
予測のつかない変化の時代。転職者はみな、複線的な経験と技術を組み合わせ、自らの仕事を横へ広げる力に長けている。人材サービス大手のエン・ジャパンで転職仲介サービス「エン エージェント」を担当する藤村諭史さんの言葉が印象的だ。
「どんな分野のスペシャリストが求められるかは時代によって変わります。それでも変化に柔軟な対応ができる人や、『正解が見えない問題』に論理的な解を導くコンセプチュアルスキルは、今後も求められ続けるはずです」
(編集部・川口穣)
※AERA 2020年12月21日号より抜粋