料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「聖夜を彩るビーツのスープ」。
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年の瀬が近づいて参りました。今年のクリスマスはご自宅で過ごされる方も多いのではないでしょうか。聖夜の食卓に真っ赤なビーツを使ったスープはいかがでしょう。ビーツはいまが旬で、ビタミンや食物繊維が豊富。アンチエイジングにも効果があるようです。
野菜は皮をむき、玉ねぎはスライスし、ビーツとじゃがいもは1センチ角に切ります。ベーコンはブロックを用意して角切りにしますが、なければスライスしたものを1センチ幅に切っていただいても構わないです。
具材を鍋に入れたら、トマトジュースと水を加えてフタをし、強火で煮ます。市販のコンソメの素を入れなくても、野菜がたっぷり入っているので自然なうまみが出るんです。
沸騰したらアクをすくって再びフタをし、弱火で20分ほど煮てください。最後に塩、胡椒で味をととのえ、器に盛り付けましょう。
緑のイタリアンパセリを添えるとクリスマスカラーになり、食卓がいちだんと華やぎそうです。
(構成/沖村かなみ)
■聖夜を彩るビーツのスープ
【材料】(2人分)玉ねぎ1/2個、ビーツ(小)1個、じゃがいも1個、ベーコン(ブロック)30g、トマトジュース200ml、水200ml、塩・胡椒各少々、イタリアンパセリ適量
【作り方】(1)玉ねぎは皮をむき、薄くスライスする。ビーツとじゃがいもは皮をむき、1cm角に切る。ベーコンも1cm角に切る。(2)(1)を鍋に入れ、トマトジュースと水を加えてフタをして強火で煮る。沸騰したらアクを取り、再びフタをして弱火で20分ほど煮る。(3)塩、胡椒で味をととのえ、器に盛り付け、刻んだイタリアンパセリを添える。
【ワンポイントアドバイス】左が果肉が色鮮やかなビーツ。玉ねぎ以外は大きさを揃えて角切りにする。最初は強火で煮て、沸騰したらアクを取り除き弱火で20分ほど煮る。
※週刊朝日 2020年12月25日号