

AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:他人からの影響を受けすぎて、その人の悩みや基準を自分にも当てはめてしまいます。
愚痴を聞いたら、私もそんなふうに思わなきゃいけない気になったり。子育ても周りと比べてしまいます。批判を受けないように、としか考えられません。他人の基準で生きてしまい生きづらいです。(女性/子育て中の主婦/35歳/みずがめ座)
A:みずがめ座について、僕が大好きなところでもあるし、最大の疑問でもあるんですけど、みずがめ座って「なぜこうも愛に弱いのか」という面があるんですよね。みずがめ座はこだわりも強いし、普段はどちらかというと取り扱いが難しい人。これは愛情を込めて言うんですが、超面倒くさい人たちなんです(笑)。
こだわりがあるからこそ、クリエイティビティーはすごくて、面白いものを作っていける人なんだけど、恋愛した途端に相手の話ばかり聞いちゃう、みたいなことが起きるんですね。愛にのみ込まれるというか。普段はすごく冷静で物事を客観視できるのに、身内や恋愛相手などの人間関係に対して、距離感が全くつかめなくなる窮地を迎える、そういうことが人生で何度かあります。だから生きづらいというのもよくわかります。
この人の要求を叶えてあげなきゃという思いが強くて、ブラック企業の上司と部下みたいな感じ。「お前もこれ好きだよな」って言われたら「はい大好きです」って、好きになる努力をしようとする。
もしかしたら、こだわりを強く持ちすぎたがゆえに周りに迷惑をかけてきた罪悪感があるのかもしれません。だから「この人の前では私は自分の自我を出さないようにしよう」って、愛する人には全部譲り渡してしまう。尊敬する人と一体化しようとします。誰かの思いを100%受け入れようとする感じがあって。