今シーズンの阪神タイガースは本当に期待できるのか?
【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
積極的な補強、そして伸び盛りな選手も多く、05年以来のリーグ制覇を予想する声も多い。待ちに待った悲願、そして日本一達成に向け準備万全にも見えるが……。
「ドラフトもうまく行ったし、球団もこのオフ全力でやってくれています。来年は優勝します。(優勝って)僕はもっと言ってやろうかなと思っています。絶対言った方が良いですよ。来年も言います」
昨年12月19日、MBS「せやねん!」に出演した阪神・矢野燿大監督はノリノリでリーグ制覇を宣言した。
それもそのはず。矢野監督も言及したように、昨シーズン終了後から阪神は例年以上に積極的な補強を敢行した。
助っ人の投手では、中日やメジャーでも活躍した日米通算95勝の左腕チェン・ウェイン(前ロッテ)と、昨シーズン韓国プロ野球(KBO)で20勝(2敗)を挙げ最多勝、最高勝率のラウル・アルカンタラを獲得。打者では、巨人やメジャー球団との争奪戦の末、KBOの2冠王(47本塁打、135打点)、MVPのメル・ロハス・ジュニアの補強にも成功した。
さらに、メジャーへの移籍の可能性も報じられていた抑えのロベルト・スアレスも残留。まだ未知数な部分も多いが、助っ人の充実ぶりは目を見張るものがある。
また、18年にパ・リーグ最多72試合に登板した加治屋蓮(前ソフトバンク)。17年に5勝を挙げた鈴木翔太(前中日)も加入。2人はともに13年のドラフト1位指名でプロ入りした実力者だけに、阪神での復活も期待できる。そしてライバル巨人からは、19年に92試合に出場した経験を持つ二塁手の山本泰寛が金銭トレードで加わった。
「日本人選手に関しては、地味な印象。外国人はメジャーの大物を補強という訳ではないが、実力者を集めた。これまでは米国での名前重視の部分もあったが、今回はアジア向きの選手ということ。日本への適応もスムーズに行くはず。チェンに関しては言うことなし」(阪神担当記者)
新戦力だけでなく、現有戦力も確実にレベルアップしている。打線では昨シーズン覚醒を果たした大山悠輔、2年目のジンクスを跳ねのけ2年連続で盗塁王となった近本光司、正捕手を務める強肩強打の梅野隆太郎など、年齢的にもまだまだ成長が見込める選手は多い。