では、具体的に何をどのように食べるべきか。
「朝忙しくても必ず食べてほしいのが、糖質の補給源となるご飯やパンなどの主食と、たんぱく質の補給源になる肉・魚・卵、大豆製品などを使った主菜です。たんぱく質は筋肉の材料となりますし、糖質のエネルギーは、たんぱく質が筋肉合成を働きかけるために必要となります」
優生氏によれば、朝食でたんぱく質を摂取することで体温が上がり基礎代謝を高めるため、太りにくい体作りにもつながるという。朝食はパンとコーヒーだけよりも、卵やチーズ、ヨーグルトなど、たんぱく質量の多い食品をプラスするのが効果的だ。また、ダイエットのための炭水化物抜きや1日1食など、極端な食事制限も禁物だという。
「昼食が麺類や丼などの単品が多い方は栄養バランスが悪くなりがちなので、定食を選びましょう。夕食はボリューミーな食事内容になりがちなので、脂質のとりすぎに注意が必要。脂質のとりすぎはカロリーオーバーだけでなく睡眠の質の低下にもつながり、疲労感が抜けにくい原因になるので注意してください」(優生氏)
筋肉は、裏切らないけど正直。誠実な付き合いが必要だ。(桜井恒二)
※週刊朝日 2021年2月19日号より抜粋