開成は現在、新校舎の工事が進んでおり、今年の9月からは新築のA棟で授業を行う予定。人気は上がりそうだ。
女子の御三家は桜蔭(文京区)の志願者が昨年の555人から581人に増加。同校は難関化から敬遠されていたが、ここ数年はその反動で増加に転じている。女子学院(千代田区)は798人から723人に、雙葉(千代田区)は419人から385人に減少した。
■神奈川、千葉、埼玉でも難関校は志願者減
神奈川では2大難関校の栄光学園(鎌倉市)が827人から811人に微減、聖光学院(横浜市)は1649人から1390人と、大幅に減少した。
「多くの学校は、9月以降、予約制で数組限定の学校説明会などを行ったのですが、聖光学院は在校生と教職員の安全を考え、文化祭、体育祭で外部の受験生を受け入れず、説明会も開きませんでした。受験生はやはり学校を訪れて、肌で校風を感じ、その学校のファンになります。学校を訪れたかどうかという差は、大きいと思います」(首都圏模試センター取締役教育研究所長・北一成さん)
一方で女子の難関校フェリス女学院(横浜市)は405人から435人と増やしたものの、洗足学園(川崎市)は倍率が高くなったことから敬遠され、1935人から1726人と減らした。
千葉御三家と言われる市川(市川市)、渋谷教育学園幕張(千葉市)、東邦大学付属東邦(習志野市)も志願者が減少した。特に最難関の渋谷教育学園幕張は、2888人から2380人と20%近く減らした。