なかなか舞台が難しい世の中ですけど、新しい3人がなんとかうまく独り立ちしていくというか前に進めるよう、何かできないかと考えています。
ただ、一方で「落ち着くのがイヤ」という思いもあるんですよね。なので、新しい3人が食べていけるようになったら、またメンバーを増やすかもしれません。エエ加減にせぇと言われるかもしれませんけど(笑)。
コンビもやって、ピンも、3人も、4人も、5人も、6人も経験してきましたけど、それ以降はまだ未経験ですし、実際、最終的には9人にしたいという思いはあるんです。
今でも、例えば「5人時代が良かった」とか、以前の形に思い入れを持ってくださる方もいらっしゃるんですけど、いつか“阪神タイガース”みたいになったらなとは思ってるんです。
1985年の“バックスクリーン3連発”の頃がすごかったという人もいれば、2003年の星野監督の時が良かったという人もいるし、今の阪神が好きという人もいる。いろいろな思い入れはあるけど、全部タイガースですから。
本当に厳しい世の中になりましたけど、なんとかここを踏ん張って続けることで、いつか、いつか、そんな形になれたらなと。
……え、“西の宮藤官九郎”ですか?なんか、同期の「メッセンジャー」のあいはら君とか、一部の人がそんなことをシャレで言ってくれてるみたいですけど、わざわざこんなん言うのもアレですけど、何もかも全然違いますからね(笑)。
一回だけ、劇場で前の方の席に宮藤官九郎さんが座ってらっしゃったんです。もちろん、しゃべることも何もなく、普通のオッサンとして「うわ、クドカンや!」と遠巻きに眺めてましたけど(笑)。
向こうが偉大すぎて、全てが違いすぎますけど、それこそ朝ドラとか、いつかそんなお仕事もさせてもらえたらなとは思いますね。
何にしても“西の宮藤官九郎”なんてことはおこがましいばかりですけど、周りがそう呼んでくれる分には、そら、ま、悪い気はしないですけどね(笑)。
(文:中西正男)
■お~い!久馬(お~いきゅうま)
1972年7月22日生まれ。大阪府出身。NSC大阪校10期生。同期は「メッセンジャー」「水玉れっぷう隊」「ジャリズム」ら。92年にお笑いコンビ「シェイクダウン」を結成するが、2000年に解散。01年にお笑いユニット「ザ・プラン9」を結成しリーダーとなる。メンバーの脱退、増員などを経て、現在は久馬、浅越ゴエ、ヤナギブソン、コヴァンサン、きょうくん、爆ノ介の6人。後藤ひろひと、わかぎゑふ、村角太洋ら6人の劇作家が綴った6つストーリーを久馬ら6人の演出家が演出するオムニバス舞台「リバー・ソングス」が2月27日、28日に大阪・ABCホールで上演される。