元阪神のロサリオ(右)と元中日のジョエル・グスマン (c)朝日新聞社
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 新型コロナウイルスの影響で来日が遅れているケースも多いが、今年も新たな助っ人が日本でプレーすることが決まっている。

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 中でも最も注目される選手の1人が巨人のジャスティン・スモーク。アメリカではブルージェイズ時代の2017年に38本塁打をマークするなど、メジャー11年間通算で196本塁打をマークした実績を持つ長距離砲だ。

 だが、これでも「物足りない」と思われるほど、スモークは若手時代に大きな期待を背負っていた選手だったことをご存じだろうか。

 アメリカではMLB公式サイトなどが、毎年「トッププロスペクトランキング」という有望株の期待度をランク付けする文化が存在する。スモークは2010年にMLB公式サイトが発表するプロスペクトランキングで全体9位に入るほど将来を嘱望されていた。

 この年の上位を見ても、2位に日本でもドラフト指名時に話題となるほどの注目投手だったスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、スモークよりも下の10位にジャイアンツ時代に6年連続で2ケタ勝利をマークしたマディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)らがいることからも、いかにスモークが期待されていたかお分かりいただけるだろう。

 日本のチームへの入団が決まった助っ人たちを紹介する際は、主にメジャーでの実績が報じられ、若手時代にどのような評価をされていたかは伝えられない部分もある。スモーク以外にも、これまで来日した助っ人の中には、若い時期に大きな期待を受けていた選手は意外と多い。

 ここ最近では、昨年ソフトバンクでプレーした左腕のマット・ムーア(当時レイズ)も相当な期待を背負っていた選手の1人だった。2012年のシーズン前にMLB公式サイトが発表したランキングでは、今や誰もが認めるメジャー最高のプレイヤー、マイク・トラウト(エンゼルス)や、高校生時代から全米の注目を浴びていたブライス・ハーパー(フィリーズ)らを抑え、堂々の1位となるほどの評価を受けていた。

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ムーア以外で若手時代に期待された選手は?