料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「豆腐の自家製コチュジャン漬け」。
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沖縄に古くから伝わる「豆腐よう」をご存じですか? 島豆腐を米麹や紅麹、泡盛で長期発酵、熟成させた濃厚な珍味です。これをヒントに、ご家庭で手軽に作れる発酵食品をご紹介します。
豆腐は調味料に漬け込む前に、しっかりと水切りするのがポイント。キッチンペーパーで包んで重しをのせ、30分ほど置きます。途中、ペーパーが水気を含んだら何度か交換してください。
そしてあとは調味料が入った容器に入れて5日ほど漬け込むだけ。今回は醤油麹を使いましたが、甘めがお好きでしたら、もろみ味噌を使ってもいいですよ。
漬け込む際は木綿豆腐をさらしで巻いて漬けると、あとで取り出しやすいです。時々上下をひっくり返し、豆腐全体にまんべんなく味を含ませましょう。
完成した豆腐は、麹の働きでチーズのようにクリーミーな味わいに変身。コチュジャンのほど良い辛みもクセになります。お酒のおつまみやご飯のお供に常備しておくと重宝しますよ。
(構成/沖村かなみ)
■豆腐の自家製コチュジャン漬け
【材料】(2人分)木綿豆腐150g、コチュジャン大さじ1、醤油麹大さじ1、酒小さじ2、醤油小さじ2
【作り方】(1)豆腐はキッチンペーパーで包み、30分ほど重しをのせてしっかりと水気を切る。(2)豆腐を漬け込む容器に調味料を入れて混ぜ合わせる。(3)水切りした豆腐を(2)の調味料に入れ、時々上下を変えて5日ほど冷蔵庫で漬け込む。(4)(3)の豆腐を容器から取り出し、薄切りにして器に盛り付け、漬けダレをかける。
【ワンポイントアドバイス】豆腐はお皿やペットボトルなどを使い、500g程度の重しをのせて水切りをする。豆腐を調味料に漬け込む際、さらしで巻いておくと完成後に取り出しやすい。
※週刊朝日 2021年4月2日号