オリエンタルラジオの中田敦彦(C)朝日新聞社
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 YouTubeのチャンネル登録者数は370万人超と、お笑い芸人のなかでは断トツの人気を誇るオリエンタルラジオの中田敦彦(38)。昨年いっぱいで吉本興業とのマネジメント契約は終了し、YouTubeでの宣言通りにシンガポールへと移住。2週間の隔離生活を経て、現在は移住先での優雅な暮らしを自身のチャンネルでリポートしている。週刊誌の芸能担当記者は次のように語る。

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「家族より一足先にシンガポールに入り、2週間の隔離生活を終えた今は『街ブラ』の動画を配信していますね。現地で初めて外食する様子や、バスに乗ってインド人街を散歩する姿など、ナレーションメインの内容です。隔離生活中に撮影された動画で突然『顔出しを引退する』と宣言しましたが、それを実行しているように見えます。日本を離れてすぐ、入国の際の空港での物々しい映像や、2週間に及ぶ隔離生活でどんなものを食べ、どれぐらい辛かったかを淡々とリポート。そこにはリアルしかなくて、すごく興味深いコンテンツに早くもなっています。隔離生活を終えてからの、街中での人々の暮らしを丁寧に映し出していく切り取り方も中田さんらしくてとてもいい。コロナ禍だからこそ、彼しか撮れない動画の価値がより高まったと思いますね」

大人気YouTuberの予想外の「顔出し引退」という新戦略に、ネット界では賛否の声が多く挙がり、話題になっている。中田をよく知る放送作家はこう語る。

「中田さんらしいシフトチェンジでしょう。動画内で顔出しを引退する理由として『二次元での活動が可能になった』『プライバシーの取り扱いをもっと重視したい』と語っていましたが、一番の理由は視聴者を飽きさせないこと。有名人である中田さんがあえて顔を捨てることで、話題性へとつながり、コンテンツもより顕在化される。移住のタイミングでこれから撮るものが大きく変わろうとしている今、新たなカンフル剤を打つことで、トップYouTuberになろうとしているに違いありません。また、世界には顔出しをやめてアバター化して成功しているYouTuberもたくさんいるので、自らのコンテンツを世界標準にしようと思っているのでしょう。声だけの出演なら多言語に置き換えることも簡単ですからね。つまり、彼のアバター化宣言はYouTuberとして世界への“宣戦布告”とも言えるわけです。今後、中田さんは登録者数1000万人という目標に向かって突き進むと思います」

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さらなる強力なコンテンツを生み出すのか?