小学3年生から中・高校生に向けてYouTubeで授業動画などを配信している葉一(はいち)さんは、小学5年生と2年生の息子を持つパパとして、日々子どもの勉強や子育てに向き合っています。子育てや夫婦の役割分担を聞いた前半に続き、後編では、子どもに「ついきつく怒ってしまうこともある」という、リアルな子育ての悩みについて語ってくれました。(前編)<教育YouTuber「とある男が授業をしてみた」の葉一に聞く 小学生の息子2人に伝えている“家での勉強ルール”とは?>はこちら。

MENU 勉強がわからないときは説明する努力をする 親に向いていないと悩んだ日も  点ではなく、線で褒める 親も失敗する姿を見せていくことが大切

勉強がわからないときは説明する努力をする

――お子さんの勉強を見てあげて、一緒に遊んで、家事もして。ツッコミどころが見当たりません。

 いやいやいや、保護者の方に向けた講演会などをさせていただいたときも、“よいパパ”だと思われてしまうことがあるのですが、そんなことないんです、本当に!  “怒らないパパ”だというのは誤解。実際は、めちゃめちゃ怒って、毎日凹んでいます……。

――どんな時に、怒ってしまうのですか? 勉強を教えているときなどですか。

 子どもが勉強を理解できないという理由では、怒らないかな。わからなくて悩んでいるのに「こんなこともなぜわからないの?」と怒るのは筋がちがうと思っていて。その時は、息子たちにわかるように説明をする努力をこちらがします。

 ただ、ダラダラやっていたり、文字をテキトーに書いたりしたときは強く指摘しちゃいますね。宿題をやらされているのではなく、好きなタイミングで自分の意志で宿題を始めるというスタンスは作っているので、「自分で決めたなら集中してやりなさい」と。ダラダラやるのは効率が悪く、自分のためにならないと思っているので口出ししちゃいます。

 また、宿題の文字はうまく書く必要はないけどテキトーには書くな、と言っています。宿題は読む相手がいますよね。自由帳みたいに自分のために書くものであれば好きに書いていいけど、読む相手がいるものは、テキトーに書くのはやめようと言っていますね。

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玉居子泰子
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