移住した理由はほかにもありそうだ。前出の記者は言う。
「吉本興業を本当の意味で円満退社できたのは中田さんだけ、と内部で言われているほど理想的な転身ぶりと言えます。というのも、YouTuberに転身しようにも、日本にいると誰かとコラボしたり番組からの出演オファーがあったりと、古巣の吉本と競合することは多い。しかし、海を渡っていろんな雑音をシャットアウトすることで、よりYouTubeに専念できる。実際、中田さんはシンガポール移住を決めてから、ただひたすらそこに向かって邁進してきた印象です。コロナ禍でも初心貫徹して移住を強行したことで、さらなる強力なコンテンツを生み出すことは間違いないでしょう」
■若手時代は不仲説もあったが……
一方、オリエンタルラジオの相方である藤森慎吾はYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」(3月8日配信)で吉本退所の真相を告白したことでも話題に。「吉本を辞めたのは、2025年のオリラジデビュー20周年記念ライブを武道館でやるため」と語ったからだ。
「当初、藤森さんは吉本残留の予定でしたが、2025年に武道館でライブをする際、すでにフリーになることが決まっていた中田さんと一緒にやることに対して吉本が難色を示したため、『だったら、やめさせてもらいます』という流れになったことを明かしました。今後、藤森さんは日本でタレント活動を続けるようですが、タレントとしてのテレビ露出は減ることが予想されます。しかし、彼のYouTubeも67万人超ほどの登録者数がおり、このバブルが弾けない限りは安泰でしょう。2025年まで中田さんがYouTuberとしてより世界に出ていく一方、藤森さんの次なる一手に注目が集まっています。彼らはデビュー直後から“秒速で売れたコンビ”としていまだ伝説的な存在ですから、コンビとして何か秘策があると思います」(前出の放送作家)
オリラジの2人は今後、どのような道を歩むのか。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう予想する。
「オリエンタルラジオの2人は、若手時代にはラジオの生放送中に喧嘩をする事件などもあり、不仲説がささやかれていました。デビュー直後から人気が爆発して多忙を極める中で、意思疎通が上手くいかずスレ違っている時期もあったようです。しかし、最近ではそれぞれが個々人としてもコンビとしても持ち味を発揮できるようになり、お互いに対する信頼感も増しています。中田さんの影響を受けて、藤森さんもオンラインサロンやYouTubeなどの新しい活動に乗り出していて、今は完全に2人の足並みがそろっている状態です。中田さんは移住して拠点は別々になりましたが、今後もオリラジはコンビとしてさらなる活躍が期待できると思います」
4年後、果たしてどんな20周年ライブを見せてくれるのか、楽しみでならない。(藤原三星)