こうした事情のため、文政権が東京五輪後、米朝首脳会談をもう一度、プロデュースしても高齢のバイデン大統領が参加するかどうかは、不透明だ。最近、ホワイトハウスのスポークスマンは「バイデン大統領は金正恩に会う意向がない」とはっきり話している。
冷静的に考えれば、北が核を放棄する可能性も低いし、たとえ米朝会談が行われても、成果が何も出ないかもしれないのに、バイデン大統領が会談するメリットがあるのか、ということも考えなければいけない。
文政権の支持率低迷の起爆剤に東京五輪を利用するという戦略は、かなり厳しい道のりであることは間違いない。(在ソウル・ジャーナリスト 朴承珉)