AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2021年4月12日号では、美容師の大塚剛さん、妻で航空会社勤務のかおりさん夫婦について取り上げました。
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夫36歳、妻29歳のときに結婚。
【出会いは?】夫が主催したバーベキューに、妻が参加した。
【結婚までの道のりは?】2年間の同棲を経て、2017年に結婚。
【家事や家計の分担は?】家事は基本的に妻が担当。作り置きなどを多く保存できるよう、冷凍庫を買い足した。財布は一つ。個々の買い物は相談し合う。
夫:大塚剛[39]
Manoukian(マヌキアン)美容師、美容室経営
おおつか・つよし◆1981年、東京都生まれ、埼玉県所沢市育ち。20歳で東京・表参道の美容室に就職し、30歳で独立。35歳から現職。カンボジアのプノンペンで美容室を開業した経験もある
昨年春に緊急事態宣言が出た時、やむなく店を1カ月間休業しました。立ち仕事だった生活が一変、自宅で長時間パソコンに向き合うようになりました。
その結果、椎間板ヘルニアになってしまったんです。歩くこともままならず、ひとりで身の回りのことができなくなりました。その時期、妻が自宅勤務だったので、日常生活を全面的にサポートしてもらいました。感謝しています。
私は元々仕事“200%”の人間でしたが、妻と暮らし始めてから、何げない日常も「楽しい」と思えるように。オンとオフの時間をきっちり分けるようにもなりました。
1年前に車を購入してからは、休みが合う日は夫婦2人でキャンプに行っています。泊まりの時もあれば日帰りの時も。テントを張り、火をおこし、沸かしたお湯でコーヒーを飲む。非日常な空間で、ゆっくり過ごし、至福の時間を味わっています。世の中が落ち着いたら、共通の趣味の海外旅行に、また2人で行きたいです。