「地下街や大規模な屋内施設等は引き続きローミングで提供予定です。当社はオフィスビルや商業施設の屋内対策も進めており、主要な空港やスタジアムなどにも順次、楽天回線エリアを拡大しております。飲食店などは4G小型基地局『Rakuten Casa』の設置を進め、電波状況の改善を図っております。その他、お客様から電波が届きづらいというご相談があれば、個別に状況を調査した上で、一部のお客様にはルーター等を提供してサポートさせていただいております」
プラチナバンド割り当ての早期実現も目指すというが、まだ具体的な見込みは立っていない。
こうした懸念はあるが、三上氏は楽天について、「特にサブで使うと素晴らしいサービス。使わなければ0円なので、持っていて損はないです」と話す。1台のスマホに2枚のSIMを挿し込める「デュアルSIM対応スマホ」を使うことで効果を発揮するという。
「例えばiPhoneの最新機種もSIMの2枚挿しができます。これを利用して、楽天と他キャリアを併用するやり方がおススメです。私はドコモの電話かけ放題と、楽天のネット使い放題を組み合わせることで、両プランの“良いとこ取り”をしています」(三上氏)
自分のライフスタイルに合ったプランは見つかっただろうか。別のキャリアに変える際、現在の契約内容によっては違約金をとられるので、決めかねる場合は当面、同一キャリアでプランだけ変えて様子を見る手もある。また、大容量の高速通信が必要なく安さを重視したい人などは、自前の通信設備を持たない業者(MVNO)による格安スマホも選択肢に入ってくる。熟慮の上で、お得なスマホ生活を満喫したい。(桜井恒二)
※週刊朝日 2021年4月23日号