契約後のアフターサポートも原則オンライン。楽天は店頭契約こそできるが、端末故障などは店頭で対応せず、原則メーカー対応になるという。
使えない機能にも要注意だ。大手3社の新プランは、留守番電話や転送電話の機能が使えない。また、ドコモメールなど各社独自の「キャリアメール」も使えなくなる。
「キャッシュレスサービスや請求書のネット閲覧などのアカウントにキャリアメールで登録している場合、プラン切り替えでアカウントが消失すると面倒です。キャリアメールで登録したサービスを事前に洗い出し、他のメールアドレスに変更する作業が必要です」(三上氏)
こうしたデメリットが割に合わないと感じるなら、現プランにとどまってもいいだろう。
では、やはり新プランにしたいという場合は、何を基準に選べば良いのか。大手3社の料金はほぼ横並びで決定的な差はないが、ライフスタイルによって微妙な「向き、不向き」はある。
まず、電話回線を多用する人は、ドコモのahamo(アハモ)がおススメだ。そもそも新プランを2千円台で利用するには、なるべくLINEやMessengerといった無料通話アプリを使うのが得策。それでも電話回線を使う必要がある場合、5分以内の通話が無料で、かけ放題も月額1100円で利用できるahamoが最もコスパが良い。
一方、ソフトバンクのLINEMO(ラインモ)はかけ放題が月額1650円と割高だが、グループ会社のサービスであるLINEを利用すると真価を発揮する。前出の鈴木氏が語る。
「LINEでの通話やトークのデータ消費がゼロなので、いくら通話してもタダ。LINEクリエイターズスタンプも夏から使い放題になります」
高速通信をたっぷり利用したい人には、auのpovo(ポヴォ)に分がある。
大手3社の新プランは、データ通信量が20GBを超過しても低速(1Mbps)ならネットを利用できるため、「YouTubeの普通の動画なら十分見られる」(三上氏)。それでも高速通信を使いたい場合、povoならば200円(税抜き)の「データ使い放題24時間」をトッピングするとデータ容量を気にせず高速通信が可能になり、映画を高画質で一日中楽しむこともできる。