【津田塾大学総合政策学部長、教授】萱野稔人さん/1970年生まれ。専門は哲学、社会理論。著書に『暴力と富と資本主義』『国家とはなにか』など多数(撮影/写真部・張溢文)
【津田塾大学総合政策学部長、教授】萱野稔人さん/1970年生まれ。専門は哲学、社会理論。著書に『暴力と富と資本主義』『国家とはなにか』など多数(撮影/写真部・張溢文)
【パーソナルトレーナー兼フィットネスインストラクター】吉岡詩織さん/1994年生まれ。「PLAYGROUND」などスポーツジムに勤務後、独立。関西を拠点に活動。畳1畳でできるマンツーマン式自重トレーニングのオンラインセッションも実施(写真:本人提供)
【パーソナルトレーナー兼フィットネスインストラクター】吉岡詩織さん/1994年生まれ。「PLAYGROUND」などスポーツジムに勤務後、独立。関西を拠点に活動。畳1畳でできるマンツーマン式自重トレーニングのオンラインセッションも実施(写真:本人提供)
【イシハラクリニック院長】石原結實さん/1948年生まれ。長崎大学医学部卒。85年に保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」を設立。『「空腹」の時間が病気を治す』など300冊超の著書がある(写真:本人提供)
【イシハラクリニック院長】石原結實さん/1948年生まれ。長崎大学医学部卒。85年に保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」を設立。『「空腹」の時間が病気を治す』など300冊超の著書がある(写真:本人提供)

 在宅勤務中には、ついついお菓子に手が伸びて……。薄着になる夏に向けてダイエットを始めたいあなた、無理せず働きながら続けられるファスティングにトライしてみませんか。特集では、高齢者や妊娠中の人、18歳以下の人には勧められないなどファスティングのデメリットも解説。押さえるべき注意点についても医師に取材し、併せて掲載しています。AERA 2021年4月26日号「ファスティング」特集から。

【写真】パーソナルトレーナー兼フィットネスインストラクターの吉岡詩織さん

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 関西を拠点にパーソナルトレーナー兼フィットネスインストラクターとして活動する吉岡詩織さん(27)は、お酒やスイーツが大好き。揚げ物も食べるし、ラーメンでシメることも。

「飲むときは飲む。食べるときは食べる。これを我慢するとストレスでかえって太ってしまう。とはいえ、仕事柄、また女性としても、理想のカラダを維持、進化させたいので……」

 飲んで食べた翌日に実践しているのが、“置き換えシェイプアップドリンク”だ。朝食をプロテインに置き換えるだけ。ただし、おいしくなければ継続できない。吉岡さんは元々プロテインを愛飲してはいなかったが、以前勤務していたスポーツジムで会員向けのプロテインがフワフワしてスムージーのようでおいしかったことから、自宅でも作るようになった。

■腹持ちよく仕事に集中

 ポイントは、氷を入れてミキサーにかけること。特にお勧めなのは、プロテイン1回分、低脂肪牛乳(または無調整豆乳か水)100ミリリットル、氷6個、バナナ1本、素焼きのナッツ適量、あればハチミツ小さじ1杯をミキサーで攪拌(かくはん)し、最後にオートミール10~20グラムを上から振りかけて完成。

 プロテインだけだとほぼたんぱく質になるが、牛乳、バナナ、ナッツ、オートミールが入っているので、糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など他の栄養素も取れる。食物繊維は水溶性、不溶性ともに豊富で、飲んで15分もするとトイレに行きたくなる。何より利点は、腹持ちがよいので仕事に「全集中」できること。朝に飲むことで、1日をスッキリ気持ちよく過ごせるのも気に入っている。

「食べ過ぎたからといって1食を完全に抜くと、次の食後、血糖値の急上昇を招き、脂肪を蓄えやすくなる上、血管にもダメージを与えます。だから、私は『置き換え』なんです」

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