今回、記者がサウナや浴場で声を聞いたのは、女性が段差につまずいて転びそうになった際、室内の数人が「あっ」と言ったときと、水温が1桁台の冷たい水風呂に入った女性が思わず「あっ」と口にした2回だけだった。
記者はサウナの前後にあかすり30分と、ボディーケア40分も付けて(このときだけはスタッフとの会話OK)、ちょっとぜいたく気分な黙浴を堪能できたが、他の人も楽しめたのか気になった。
帰りに同じタイミングでビルを出た女性数人に黙活の感想を聞くと、「会話厳禁はまったく苦にならなかった」と口をそろえた。結論、「黙浴はあり」とのこと。
とはいえ、コロナ禍では、密となりそうなサウナの利用に構えてしまう人は少なくない。
そういう方には、一人で入れるサウナもあるので紹介したい。昨年12月に東京・神楽坂にオープンした「SOLO SAUNA tune」は、日本初の完全個室型のフィンランド式サウナ。着替えからサウナ、シャワーなどすべて個室化しているので、人との接触はほぼない。
サウナストーンの上に水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」も自分の好きなタイミングでできる。室内では好きな体勢でくつろげて、お気に入りの音楽もかけられる。一人だから音楽に合わせて歌うのもOK。
それだけに、4室しかない個室は常に予約が取りづらい状況なため、事前に確認が必要だ。
※週刊朝日 2021年5月7-14日合併号より抜粋