高須氏にリコール活動の偽造署名の問題への関与をついても質問した。

「偽造署名のことはすでに私も記者会見で話した通り、まったく知りません。しかし、私は会長ですから、責任はとります、逃げたりしません」

 そして名古屋市長選挙に絡む、驚きの話も披露してくれた。

「私がなぜ今のタイミングで(河村氏への決別を)公表したのかと言えば、河村さんに対抗して名古屋市長選に出た横井利明さん。実は、以前から麻雀友達です。選挙でも応援をと言われたこともありますが、応じませんでした。河村さんと横井さんの票差は4万票ちょっとでしょう。私は義理があるから選挙中は河村さん、横井さんのどちらにもつきませんでした。選挙も終わったので河村さんとの義理はもう果たしました。もし、河村さんが市長選で負けていたら、このような話はできません」

 一方、河村たかし名古屋市長は記者に対し、こう語った。

「田中氏はこれまで署名集めを依頼した業者など知らんと記者会見で言っとったがね。思い当たるのは、田中氏から署名がなかなか集まらないと相談されたことはあった。署名活動は選挙とは違うので、業者に有料で依頼する方法もあるという話になったことがあった。だが、田中氏から実際に業者に依頼すると連絡、報告もなかった。偽造署名なんて知らないし、ワシが頼むことも絶対ない。田中氏は何が本当なのか、きちんと話さないといけない」

 高須氏の説明とは食い違う経緯を河村市長は主張した。

「最初、田中氏が『高須先生がリコールをやりたがっている』と言ってきたので、ワシから高須先生に電話をしてぜひと言いました。田中氏が記者会見の案内のチラシを持参してきた時に高須先生が代表予定者とあり、そうなったのかと思っていた。もともと、高須先生は田中氏の支援者とも親しいと聞いておりました。高須先生のご指摘の記者会見ですが、最初から出席できないと言ってありました」

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「高須氏へ電話がつながらない」と河村市長