一つだけ問題があるとすれば、多くの歯科医師がまだ、自分自身のワクチン接種ができていないことです。私のクリニックのある東京都渋谷区では4月末から歯科医師や歯科衛生士などの優先接種が始まりましたが、初日は東京都の予約システムがつながらず、誰一人予約できませんでした。その後も一向につながらず、まもなく、不具合が見つかったということでWEBサイトの運用が停止となりました。その時点で予約がとれたのはスタッフの歯科医師1人と歯科衛生士1人です。
こうした状況に危機感を抱いた渋谷区歯科医師会が、同じ渋谷区医師会との連携により、一定数のワクチンを確保できたという知らせがきたのが5月に入ってからのことです。希望者の抽選でしたが、私を含むスタッフ全員が、無事、5月中旬に1回目のワクチンが接種できる見通しとなりました。
いずれにせよ、未接種では、さすがにお手伝いができないので、全国の歯科医師ができるだけスムーズにワクチンを打てるようにしてほしいと願っています。