「そのためにも、たとえばメディアが『投票率80%』を目指すキャンペーンを展開するなど、大きな仕事をするときが来ていると思います。今こそ、メディアがヒーローになる時代なのです」
メディアにも檄を飛ばす古舘さん。では、政治家になって、この国を変えたらどうかと問うた。
「いやいや、僕は記憶力が悪いので、言葉が出てこなくて、あのー、あれ、あれってなっちゃうからダメですよ。それより、僕にはやりたいことがいっぱいあるんです。まっとうな政治家を応援し、やりたいことができる社会を維持したい」
このままでは、いろいろなことが規制され、楽しく俳優を続けていけなくなるのではと危惧している。
「社会は変わることができる、そう信じて行動、つまり投票することです。今年の選挙で投票率80%にして本当の民主主義を勝ち取ればいいのです」
(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2021年6月4日号