眞子さまと小室圭さん(C)朝日新聞社
眞子さまと小室圭さん(C)朝日新聞社
高円宮家の三女、絢子さんと守谷さんの「納采の儀の品」(c)朝日新聞社
高円宮家の三女、絢子さんと守谷さんの「納采の儀の品」(c)朝日新聞社

 秋篠宮家の長女、眞子さま(29)の婚約内定者の小室圭さん(29)が留学先の大学を卒業した。夏のニューヨーク州の弁護士試験に備える小室さん。内親王の結婚相手にふさわしい相手であるのか、真価が問われる局面だ。だが、ささやかれ続ける「儀式なし」の「入籍のみ」の結婚は、秋篠宮家が課すペナルティかと思いきや、小室家にとってはむしろ幸いかもしれないという現実が浮かび上がる。

【実物の写真】小室さんは用意できる?高円宮家の三女、絢子さんと守谷さんの「納采の儀の品」

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「いかに穏便に、眞子内親王殿下に皇籍離脱していただくかーー。いま、宮内庁側が考えを巡らせているのは、そこでしょう」

 そう話すのは、元宮内庁職員の山下晋司さんだ。

 山下さんは、一般の結納にあたる「納采の儀」を行い皇室の記録として汚点を残さない形がいい、と考えている。

 一方で、天皇陛下も2月の誕生日で、「多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と発言しているが、国民が「納得し喜ぶ」には、ほど遠いのが現状だ。

 4月に小室さんが金銭トラブルについて説明した文書が反発を招き、さらにそれには眞子さまの意思が大きく関与していたことが明らかになると、風当りはいっそう強くなった。

 国民感情を考えると、秋篠宮家が納采の儀をはじめ結婚に関する諸儀式を行うのは、厳しい状況なのは間違いない。皇室としては異例だが、納采の儀を行わずに入籍のみの結婚との見方は、いまだ根強いのだ。これは、ふたりへのペナルティのようにも思えるが、

「むしろ小室さんにとっては、納采の儀などないほうが、いいでしょう」

 こう話すのは、長年皇室を取材してきたジャーナリストだ。実は、一般にはあまり知られていないが、皇室の内親王や女王との結婚する男性は、儀式や挙式、披露宴にかかる費用などの応分を負担するのが慣例だ。形どおり儀式を行うならば、小室家が費用を“工面”しなければならない。

 例えば、納采の儀において、男性の家は、「納采の品」を宮家や天皇家に納めることになっている。その品とは、清酒3本と白い絹の巻物、「鮮鯛」。

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納采の儀で男性がおさめる絹布が結婚式のドレスに