「宮内庁には、宮殿行事や晩さん会、園遊会などで役目を務める職員や取材する記者が着用できるよう、あらゆるサイズの礼服をそろえてある。小室さんが儀式で借りることもできるかもしれない。しかし、長年たくさんの職員や記者が袖を通し、布地が擦れてテカテカに光っているようなモーニングを、内親王と結婚する小室さんが着るわけにもいかないでしょう」(前出、ジャーナリスト)
となれば自前で用意するか、その都度レンタル衣装を利用する必要がある。儀式の度に発生する車代や衣装代などの雑費も、男性側が負担するのが一般的。披露宴などを行うとなれば会場の費用も相当な額になる。黒田清子さんの結婚のときは、帝国ホテルの費用も両家の折半だった。
小室家が工面できないとなったとき、秋篠宮家が全額負担するとなれば、国民のさらなる批判を招くのは必至だ。
「善意をもって見るならば、小室さんは、皇族との結婚の重みをまるで理解していなかった。費用も、皇室が全部もってくれるのだろうと、セレブとの玉の輿婚と重ねて楽観視していたのでしょう」(同)
秋篠宮家の事情を知る人物は、小室家としても、ヘタに儀式が執り行われれば、費用の捻出に頭を悩ませなくてはいけない。儀式なしのほうが、よほどありがたいのではないか、と話す。
結婚に関する儀式が執り行われれば、お金の出どころをふくめ、猛烈な批判にさらされる。本来、民間に出る内親王の結婚は、秋篠宮家の私的な問題だった。それが宮内庁組織トップの長官や皇嗣職大夫が、結婚相手の金銭トラブルの収拾に介入し、天皇陛下も巻き込まれる形となった。
皇室への敬愛がこれ以上失われないうちに、眞子さまの結婚についての決断が必要だろう。(AERAdot.編集部 永井貴子)