チームには19年のオフに7年総額2億4500万ドル(約266億円)という大型契約で加入したレンドンという内野手もいるが、ここまではケガなどの影響もありチームの軸となれていない。そうなってくると、どうしてもエンゼルス打線の中でマークされるのは大谷とトラウトになってくる。

 しかし柱の1本であるトラウトが、18日に右ふくらはぎを痛めた影響で故障者リスト(IL)入り。6~8週間の戦線離脱が見込まれている。IL入り前は好調を維持しており、36試合出場で打率.333、8本塁打、18打点をマーク。また、出塁率.466、長打率.624と相変わらずの好成績を残していた。守備での貢献度も高く、チームへのダメージは大きい。

 今季の打撃成績を見ても、打率はトラウト、本塁打と打点は大谷がチームトップ。出塁率はトラウト、長打率は大谷と多くのカテゴリーで2人が上位に名を連ねている。打線の核の一人であるトラウトを失ったことで、大谷の打席にも影響が出てくる可能性も否めない。

「大谷を抑えれば攻撃力は激減するので、マークが厳しくなるのは間違いない。ボール球を使った配球など増えるはずで、打撃の調子を崩さないか心配。また投打で連日試合に出続けることで、疲労も溜まっているはず。(投手で登板の際に)球速が落ちたのにも影響はあっただろう。シーズンは長いので、うまく休みながら結果を出して欲しい」(ロサンゼルス在住スポーツライター)

 ただ、トラウト離脱の後の成績を見ても、19日~26日の間では打率.263、1本塁打、5打点とかつてほどの勢いはないが、まずまずの数字は残している。19打席中、三振の数が9個と多いのが気になるが、今のところそこまで影響はないようにも見える。

 とはいえ、先述の通り大谷にマークがより集中するのは間違いない。トラウト不在はチームにとっても大谷にとってもピンチ。ここで踏ん張ることが今季のチームの成績を左右しそうだ。大谷のパフォーマンスとともに、チームの勝敗にも注目が集まる。

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