18日のヤクルト戦(甲子園)でバックスクリーンにデビュー22打席目で来日初安打初アーチを放つなど2安打をマークしたが、その翌日以降は快音が聞かれない。マルテ、サンズに助言を求める姿も見られる。現状を打開しようと必死だ。

 ロハスは直球に強いローボールヒッターとして定評があるが、緩い変化球にタイミングを崩されてバットが空を切る場面が目立つ。

「日本と韓国では投手のレベルが違います。特に変化球ですね。パワーピッチャーが多い韓国なら通用しても、変化球で配球を組み立てる投手が多い日本で全く打てない外国人もいる。ロハスは軸がぶれない打ち方なので慣れれば日本の野球に適応できると思うのですが…」(スポーツ紙デスク)

 韓国球界から日本に来て大活躍した代表格が横浜(現DeNA)、中日でNPB通算240本塁打をマークしたタイロン・ウッズだ。日本で6年間プレーし、すべてのシーズンで35本塁打以上をマーク。本塁打王を3度、打点王を1度獲得した。中日時代の07年に打率.310、47本塁打、144打点で2冠王に。広いナゴヤドームが本拠地で残したこの数字は圧巻だった。

 一方、期待外れのケースも。韓国で2年連続打率3割、30本塁打をマークし、18年に阪神に入団したウィリン・ロサリオは主軸として期待されたが打率.242、8本塁打と結果を残せず退団した。

 サンズも韓国球界で2年プレーし、日本での成功を目指して阪神に昨年入団。来日2年目の今季は打率.294、11本塁打と勝負強い打撃でチームに貢献している。試行錯誤を続けるロハスは輝きを取り戻せるか。(牧忠則)

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