一方で、「プロ野球には応援団は絶対必要だ」と考えるファンが多いのも事実だ。
「うるさいと言われることは確かにありますが、『太鼓だけでも応援団がいるとやっぱりいいね』と声をかけてくれるファンの方もいらっしゃいます。現状、ジャイアンツの応援団は、あまり派手に活動できてはいないので、『もっと他球団のように応援団活動をやってほしい』というような声も届いています。また、最近は、東京ドームで選手応援歌を試行的に流しましたが、ファンの方から前向きな意見を沢山もらいました。こういうのはとても励みになっています。やはり、いくら応援団だけが頑張っても、お客さんの協力がなければ、まったく盛り上がりません。今後どうなっていくのか、不安はつきませんが、応援団である以上、これからも精一杯、応援活動は続けていく、今はただ、それだけです」(吉田さん)
ファン同士が肩を組み、応援歌を大合唱。トランペットの音に体を揺らし、タオルを振り回してハイタッチ…。そんな光景が戻ってくる日は、いつになるのだろうか。
(AERA dot.編集部・岡本直也)