政局の空気が与党内で広がるなか、次の展開はどうなるのか。まずは、今月下旬とも言われる五輪開催の最終決断がカギを握る。自民党関係者は言う。
「菅首相は追い込まれているように見えて、実は『五輪中止』という切り札がある。一方で、もし強行開催して感染者が急増すれば政権は崩壊する。それを狙ってか、党内には五輪を開催させたい勢力もある」
「ポスト菅」には、岸田文雄前政調会長や下村博文政調会長、あるいは河野太郎ワクチン担当相らの名前があがる。だが、「次の総裁候補と思っている人は少ない」(前出の自民党関係者)。
次の一手は誰が打つのか。いずれにしろ、そこに五輪が絡んでくるのは避けられそうにない。(本誌・西岡千史)
※週刊朝日 2021年6月18日号