前提条件を取っ払い、プレシーズンマッチのパフォーマンスだけで考えるなら、宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)か。昨季までは東京NBで使われる役割だったが、移籍を機に、サイドから中央へポジションを移し、ゲームメイクも担当。対戦相手が浦和や東京NBなど強敵になるほど、躍動感を増すところも頼もしい。しかし、プレゼンの場がプレシーズンマッチだけだったというのはつらいところだ。

 各選手が高い意識を持ちながら競争に臨んだ結果、なでしこジャパンの力は急上昇した。18日(金)に名前が読み上げられる東京五輪の女子代表18名には、一緒にチームを作り上げてきたライバルたちの想いを胸に、今夏の戦いへ臨んでほしい。(文・西森彰)