■宅配食を食べて30キロ減に成功
宅配食を食べ始める前、こせたんさんは体重が100キロ以上あったという。原因はおなかが空いていないのに、ついつい目の前の食べ物に手を出してしまう「認知性食欲」にあった。
「おなかが空いたから食べたくなるのが“代謝性食欲”。それに対して、おなかは空いていないのに、食べ物を見ることで生じてしまう食欲を“認知性食欲”というのですが、僕はそれでした。手軽なお菓子など、目の前にあるものを食べてしまっていました。当然、健康にも悪い。かといってヘルシーな食事を毎食作るのは大変で、当時、姉が利用していた宅配食を頼んでみたんです」
ほとんどの宅配食は栄養バランスを計算してメニュー設計されている。認知性食欲の対象を太るものからそらし、宅配食に向けようと考え、宅配食を始めたところ──。
「ダイエットに成功してしまいました。約30キロ減量して、今は70キロ台です。これまではすぐにリバウンドしてしまっていたのですが、リバウンドもありません。健康的なものをちゃんとおいしく食べながら、少しずつ痩せられたからだと思っています。ダイエット成功は宅配弁当のおかげです」
宅配食暮らしの延長で、食生活アドバイザーとダイエット検定の資格も取得したというこせたんさん。おススメの宅配食はどれか?
「基本的にはどれもそれなりにおいしいんです(笑)。弁当を宅配することは昔から仕出屋さんがしていましたが、仕出し弁当は毎日の食事向けというより、法事や会議向けですからお高い。塩分や油分も使い、おいしく豪華に仕上がっている。しかし、毎日食べるとなると体にはよくないと思うんです。それはコロナ禍ではやったデリバリーも同じです。でも宅配食ならほとんどのブランドが塩分も抑えめで、バランスも考えて作られているので心配なく食べられます」
そんなこせたんさんに、万人受けする宅配食という視点で挙げてもらった。冷凍タイプからは「食宅便」、冷蔵タイプからは「ワタミの宅食」がおススメだという。