7月23日午後8時、無観客による東京五輪の開会式が始まった。コロナ禍での開催となり、世界中から注目を集めたが、ネット上には開会式を見た人からのネガティブな感想も散見される。オリンピック出場経験者はどう見たのか。元メダリストの池谷幸雄氏に聞いた。
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午後8時、国立競技場で東京五輪開会式が始まった。MISIAさんの国歌斉唱や森山未來さんのダンス、「ドラゴンクエスト」や「モンスターハンター」などの人気ゲームのテーマ曲が流れ、国立競技場からは多数の花火が上がる場面もあった。ツイッターでは次々に関連ワードがトレンド入りするなど多くの人がテレビで開会式を視聴しているようだった。
しかし、開会式が始まって早々、一部SNSでは「史上最もしょぼいオリンピック開会式」、「なんやこのダサい開会式…」など酷評する意見も出ている。
「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏は、ABEMA「ABEMAPrime」(月~金曜後9・00)にリモート出演し、「安っぽいなって思ったのは僕だけですかね?」「お金かかってない感じがすごい伝わってきちゃって」と感想を述べた。
今回の開会式を、元メダリストはどう見たのだろうか。ソウルオリンピックで団体・個人種目別床運動で銅メダル獲得。バルセロナオリンピックでは団体で銅メダル、個人種目別床運動で銀メダルを獲得し、その後も指導者として活躍する池谷幸雄氏に聞いた。
「国際イベントとしては、地味で寂しい印象というのは否めません。しかし、このコロナ禍で開催できるのですから、それは仕方がないこと。選手団が入場できないのでは、と心配していましたが、楽しそうに入場しているのは嬉しいですね」
直前まで演出担当者などの辞任、解任が相次いだことは、選手たちのモチベーションに影響することはないのだろうか。
「それはないでしょう。選手たちは自分の競技に集中しています。オリンピックが開催できるだけで幸せだと思います。僕が選手なら、そう思います。ただ、一般のお客さんががっかりしてしまっているのではないかという点では心配ですね」