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女子ソフトボール日本代表はタートから4連勝。5試合目となる7月26日の予選リーグ・アメリカ戦では惜敗した。世界ランキング2位の日本に立ちはだかる世界1位のアメリカに1対1で迎えた7回、ケルシー・スチュワート選手にホームランを打たれ、1対2でサヨナラ負けを喫した。決勝でアメリカを2対0で下し、日本は金メダルに輝いた。
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盛り上がること間違いなしな日本対アメリカの金メダルをかけた決勝戦だが、試合前からSNSには「決勝戦なのに何故解説が宇津木妙子先生じゃなくて古田敦也なんだ」「決勝も宇津木さんの解説が聞きたい。テレ朝~」「解説宇津木妙子さんでお願いしたいのだが」などの書き込みが…。
決勝戦を放送するのはテレビ朝日で、番組の出演者欄には<【メインキャスター】松岡修造【キャスター】寺川綾、内田篤人【解説】古田敦也>となっているのだ。なぜ、解説が宇津木妙子さんではないのか?解説者待望論が巻き起こっていた。その期待に応えるように、試合が始まると宇津木妙子さんの聞き覚えのある声が……。
宇津木さんは、女子ソフトボール日本代表監督として2000年のシドニー五輪で銀メダル、04年アテネ五輪でも銅メダルを獲得し、言わずと知れたソフトボール界の“レジェンド”。解説でも“レジェンド”で、08年北京五輪決勝戦の宇津木さんの解説を記憶している方も多いのでは?
「上野由岐子投手が最後の打者をサードゴロに打ち取った時、解説の宇津木妙子さんが“よし! よし! よーし!”と絶叫。そのあと“よく頑張ったよ~”と号泣しました。3対1で勝ち金メダルを獲得。このシーンに“観戦していて泣いたことないけど自然と涙が出た”という人もいて、テレビ観戦している全員が宇津木さんの解説で一体となれた瞬間でした。まさに、名勝負であり、歴史に残る解説です」(スポーツ紙記者)
今回の東京五輪でも宇津木さんの解説は“健在”。
SNSでも「宇津木妙子さんの解説というか、ぼやき? がほんといいのよねー」「試合もだけど宇津木妙子さんの解説が聞きたくて見ているのも大いにある。日本チームだけに片寄らず、ソフトボールへの愛にあふれた言葉に何度も胸が熱くなる。がんばれー」「宇津木妙子さんの解説は技術面は勿論、選手の人間性も話してくれるから面白い」「宇津木妙子さんの解説が良かった! わかりやすいし、我が子を大事にするような眼差しが、言葉の端々から伝わってきました」と、宇津木推しの声であふれている。