東京五輪で新採用された男女混合団体戦で日本は銀メダルを獲得 (c)朝日新聞社
東京五輪で新採用された男女混合団体戦で日本は銀メダルを獲得 (c)朝日新聞社
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 7月23日に開幕した東京五輪(※競技は21日からスタート)。競泳の瀬戸大也、バドミントンの桃田賢斗など金メダルが期待されながら、まさかのメダルなしに終わった選手がいる中、順調にメダルを積み重ねたのが柔道の日本代表選手団だ。

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 個人戦では男女合わせて14階級中11階級でメダルを獲得。そのうち、金メダルが9個、銀が1個、銅が1個とまさに“メダルラッシュ”となった。

 そして、そんな柔道競技の最終日となった7月31日に行われたのが、今回の東京五輪で初めて採用された「男女混合団体戦」。試合は男子3人、女子3人の6人制で行われ、男子が73kg級、90kg級、90kg超級、女子が57kg級、70kg級、70kg超級の6階級6試合で勝敗を争うというもの。※ルールは4勝を先取したチームが勝利。3勝3敗となった場合は、一本勝ち:10点、技ありでの優勢勝ち:1点、指導差での勝利:0点と各ポイントの合計点で上回ったチームが勝ちとなる。ポイント数も同じで決着がつかない場合は無作為に選ばれた階級での代表戦が実施。

 9人の金メダリストが生まれた豪華メンバーの中から選手が選ばれるということ、また男子の井上康生監督が90kg級で3回戦敗退となった向翔一郎に「必ず団体で金メダルを獲らせて帰らせる」と発言したこともあり、どういった顔ぶれで試合に臨むかに大きな注目が集まった。

 初戦となった準々決勝のドイツ戦では、先鋒(女子57kg)として、1階級下の52kg級で金メダルを獲得した阿部詩が登場。チームに勢いをもたらすべく果敢に攻めるが、指導を3つ受けて反則負けを喫すると、続く男子の73kg級ではこちらも個人戦で金メダルの大野将平が技ありを奪われ、まさかの連敗スタートとなった。

 しかし、ここから日本が底力を発揮する。女子70kg級で新井千鶴が合わせ一本、男子90kg級で向が技ありの優勢勝ちで連勝すると、その後を継いだ70kg超級の素根輝が大内刈で合わせ技一本、90kg超級のウルフ・アロンは延長戦の末に、ドイツのフレイから肩車で技ありを奪って勝利した。新井、素根、ウルフ・アロンの金メダリスト3人と、個人戦では悔しさを味わった向が日本を救う見事な戦いを見せ、4勝2敗で準決勝に駒を進めた。

 準決勝ではロシアオリンピック委員会を相手に圧巻の戦いぶりを披露。先鋒の男子73kg級の大野、2番手の女子70kg級の新井がともに一本勝ちで勝利すると、男子90kg級の向が反則勝ち、女子70kg超級の素根が背負投げで一本勝ちと、危なげなく4連勝で決勝に進出した。

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“メダルラッシュ”を金で飾れず…