大学駅伝のランナーが、サンショーとの両立を目指すのは珍しいことではない。三浦にとって順大の先輩にあたる塩尻和也(現・富士通)は、16年のリオ大会でサンショーで出場。17年1月の箱根駅伝では2区で8人抜きを見せた。三浦もそのことは意識している。今後の方向性について「サンショーを磨いていくのは変わらない」としながらも、箱根駅伝という「もう一つの目標」にも触れた。

「これまでは五輪で頭がいっぱいで、今はハーフのことは考えづらいですけど、箱根はチーム全体の目標。上半期、下半期で切り替えていきたい」

 今年の箱根駅伝では1年生ながら1区を走ったが、序盤のスローペースに惑わされ、区間10位だった。その雪辱を果たせるか。才能あふれる19歳は、次の正月では五輪入賞を果たした"二刀流ランナー"として再び日本中の注目を集めることになる。(本誌・西岡千史)

*週刊朝日オンライン限定記事

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